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道央

地域おこし協力隊 新井 久美子 さん【深川市】

北海道で身近な森の恵みを活かしたものづくりを

埼玉県出身。東京工業大学大学院で修士(工学)を取得後、ソニー株式会社で化学材料の研究開発に従事。その後、外資系化学メーカーの法人営業などを経て、2015年9月現職に着任。林業支援を担当し、地域材を活用した木工品の開発や木育活動に取り組んでいる。

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きっかけ
 メーカーで研究開発や用途開発の営業などに従事し、自然とは遠く生きてきましたが、偶然、里山保全活動に参加してから、森林資源に興味を持ちました。林業のイベントなどで情報収集を続けるうちに、「森林には大きなビジネスチャンスがある!」と考え、次の仕事として、森林資源を活用する仕事を探しました。特に北海道は、豊かな森林が身近にあり、生活の中で森の恵みを活かせる環境があることが大きな魅力でした。地域おこし活動として、趣味だった木工旋盤による木工品作りを活用できる上、自分のアイデアを形にする環境をいただけたことを感謝しています。
苦労
 地域おこし協力隊に応募するまで、深川市のことを全く知りませんでした(笑)。縁のなかった地域に単身で飛び込んだので、頼れる友人もいませんでしたが、積極的に地元の集まりに参加し、自分と活動内容を知っていただけるように努めました。今では、市民の方々から木をご提供いただいたり、地域の団体と協力して木育イベントを開催したりしています。私は、日本各地や海外での生活経験がありますが、北海道はヨソ者に対して理解のある土地だと感じます。また、地域おこし協力隊という立場は信用があるので、活動の助けになっています。
満足度
 薪の他に使い道がないと思われてきた未利用材から、器や置物などの木工品を作ることは楽しいです。シラカバなど様々な木の特徴を活かし、一つ一つ異なる個性を引き出せたらいいなと思っています。やむなく伐採した地域の思い出の木を木工品として残せた時は、とても嬉しかったです。果樹園で剪定されたリンゴの木や、深川米のキャラクターの木工品を開発して、深川の農業も応援しています。また、生木と触れあう木育活動では、生木独特の柔らかさなどの発見を楽しんでいただき、森に興味を持つきっかけになれればと思います。活動を通して、私も北海道の森について学んでいます。
これから
 私はものづくりが好きなので、北海道の森林資源を活用した、商品開発や用途開発などの仕事がしたいです。これまでの化学の専門性も活かせれば良いのですが、範囲を狭めず、あらゆる可能性を模索しています。新しい生産や流通の仕組みづくりにも興味があります。森林や木工について勉強中の新参者ですが、異業種の経験、「異なること」を強みに、森林産業の未活用で新しい分野に関わりたいです。自分に出来るところから、北海道の森林資源を活かしていきたいです。考えて行動し続ければ、それがいつか道になると期待しています。
  • 新井さんイメージ1
  • 新井さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

私は北海道で挑戦を始めたばかりです。協力隊後の進路は未定で不安もありますが、森が身近にある北海道が好きで、試行錯誤を楽しみながら、一歩一歩進んでいます。北海道の女性はとてもパワフルで、いつも色々と助けてもらっています。これからも皆さまの力をお貸しください。

取材年月日:
2017年7月14日