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道東

ファームレストラン ハートンツリー オーナーシェフ 服部 佐知子さん

酪農家の応援団であり続けたい

1961年生まれ、旧・阿寒町(現・釧路市)出身。22歳で結婚し、30歳の時に北海道で憧れだった酪農業に携わる。1999年に鶴居村で「ファームレストラン ハートンツリー」を開設。チーズ工房などの体験型施設などを備え、常時、国内外の若者をホームステイで受け入れている。

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きっかけ
 大阪府阿倍野区の辻調理師専門学校に進んで、フランス料理から製菓、製パン技術を学びました。大阪府で夫と結婚。北海道で子育てをしたいとの思いがあったので、憧れていた酪農の仕事を探して標茶町に移住。まずは町営牧場でお手伝いを始めました。その後は、鶴居村で酪農家を手助けする「酪農ヘルパー」になり、牧場ごとで異なる生乳のおいしさを発見しました。得意な料理でこの味を表現して、多くのお客さんに喜んでもらいたいと思ったのがきっかけです。
苦労
 本当は牧場を兼ねたレストランをやりたかった。ただ酪農をするには、牧場の敷地や乳牛の確保、生乳を搬送するルートなど、さまざまな制約があったので諦めました。レストラン開業も、資金繰りが大変でした。親交があった地元の大工さんが、親身に面倒を見てくれ、鶴居村雪裡地区の小高い丘の上に小さなレストランを作ってくれました。酪農ヘルパーで担当した牧場に足を運んで、生乳の提供を求めたほか、地元農家にも採れたての野菜を分けてほしいとお願いし、ようやく現在のスタイルが出来上がりました。
満足度
 小さなレストランから始まり、チーズ工房や農家のD型ハウスを改装した宿泊工房、バーベキューハウスなどの各種施設を夫と一緒に作りました。食育活動では、地域の小学校で料理教室を開いたり、海外の料理を学ぶため、地元の農家さんと一緒に研修旅行に行ったりしています。さらに国際的な農業体験と交流を図る「WWOOF Japan(ウーフジャパン)」のホストに登録。ホームステイしている外国人の若者が、レストラン業務を手伝ってくれます。毎日たくさんの仲間に囲まれ、とても賑やかで楽しいですよ。
これから
 酪農家など多くの方の協力で、おいしい料理を作ることができます。今は、生乳を牛乳として販売できるよう、準備を進めています。当レストランは、ずっと酪農家の応援団でありたい。おいしい生乳が採れるからこそ、チーズやヨーグルトなどの発酵品ができ、パンやピザなどにアレンジできます。この豊かな食材は、地域の宝です。調理法を教える料理教室も充実させていきたい。ここで学んだ若い外国人が、自国に帰ってミルクカレーなどのメニューを広めてほしい。夢は世界中に「ハートンツリー」ができることですね。
  • 服部 佐知子さんイメージ1
  • 服部 佐知子さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

丘の上の木には、心が和むハートがある。この店はそんな思いを込めています。名字の「はっとり」にも掛けています。心和む空間を、という夢を実現するために努力を重ねました。でも、まだ夢の途中です。みなさんもNever Give Upの気持ちを持ってDreams come trueになるよう、一緒に頑張りましょう。

取材年月日:
2016年2月2日