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十勝

株式会社at LOCAL 代表取締役 堀田 悠希 さん【士幌町】

農業女子が地元愛あふれる道の駅をプロデュース!

1987年生まれ、中札内村出身。札幌市内の短大卒業後、JA中札内に就職。士幌町で「夢想農園」を営む夫と出会い結婚、同町へ移住。農業の傍ら、2014年に若手女性のネットワーク「農と暮らしの委員会」を設立。2016年、道の駅「ピア21しほろ」のリニューアルを手がけるため「株式会社at LOCAL」を設立。

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きっかけ
 JA職員から農業者に転身し、今までの自分のキャリアを農業でも活かしたいと思い、お客様の顔が見える直接販売を始めたり、十勝管内の畑作、酪農、後継者、農業法人関係者などの女性ネットワーク「農と暮らしの委員会(略して「のーくら」)」を立ち上げたりしました。のーくら設立から3年、道の駅の改修の話があり、のーくら代表として町民ヒアリングに参加しました。新しい道の駅は、士幌町の食に着目し、観光客だけでなく地元の方にも愛されるような、士幌町の魅力発信の拠点にしたいと考え、希望を叶えるべく会社を設立。町から飲食部門の運営委託を受けることとなりました。
苦労
 20歳代の農業女子がプロデュースする道の駅として注目度は高く、オープン直前にテレビの取材を受けたこともあり、2017年4月23日のリニューアルオープン初日には町民より多い約8,000人の来場者がありました!続くGWでも客足は落ちず、忙しい状況がしばらく続いた結果、スタッフが過労で次々と倒れてしまいました。ここで私も倒れるわけにはいかないと、少ないスタッフと協力しながら、自分の精神状態を保つのは大変でした。そんな苦難を乗り越えたスタッフの結束力は強く、今まで一人も退職することなく、現在は落ち着いて楽しみながら仕事ができています。
満足度
 毎日幸せいっぱいです(笑)!地元士幌町の魅力を集めた施設にしたいと思っていたので、希望が叶ったことは満足していますし、町民の方からは「いつも見ているよ」「忙しいだろうけど体に気を付けて」と優しいお言葉をかけていただき、感謝しています。士幌町の食にスポットを当てているので、レストランとカフェを設けていますが、お客様から「おいしかったよ」「また来るね」と声をかけていただけることは大変嬉しく励みになります。私たち農業者の「おすそわけ野菜市」コーナーもあり、キッズスペースに野菜の形のおもちゃを置くなど、農業と士幌町にとことんこだわっています!
これから
 道の駅は、これから冬に向けて、短編映画祭や餅つき大会など室内でも楽しめる様々なイベントを企画中です。士幌町らしさを大切に、いつ来てもおもしろい、進化し続ける道の駅にしたいですね。会社としては、スタッフの夢を叶え続けられる企業にしたいです。うちのスタッフはみんな志が高くて、将来町内でカフェやオーベルジュをやってみたいと言っているので、会社として支えられるようになりたい。それが、ゆくゆくは士幌町のためになると思うのです。「夢想農園」や「のーくら」の活動で学んだことを活かして、これからもステップアップしていきたいです。
  • 堀田さんイメージ1
  • 堀田さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

女性農業者の大先輩から「辛いことがあってもあなたなら大丈夫、周囲の人から愛されているからね」という言葉をいただきました。人さまから愛していただくためには、私自身が人さまを愛し、愛される努力をしていかねば、と感じました。皆さんも是非。一緒に愛される女性に。

取材年月日:
2017年10月12日