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道央

NPO法人マリンネットワーク 理事長  片石 温美さん

人をつなぎ、漁師のまちをいきいきと

1966年生まれ、旭川市出身。北大工学部土木工学科卒業後、大手コンサルタント会社に入社。。2001年に退社し、有限会社マリンプランニングを立ち上げる。2007年に北大大学院水産科学研究院特任准教授、2012年から室工大地域共同研究開発センター准教授。博士(工学)、技術士。2015年6月に結婚し、名字が「古屋」から「片石」に。

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きっかけ
 漁業は北海道の代表的な基幹産業ですが、漁師の方たちの多くは流通や販売にあまり関心を持っていません。漁村がもっと活気を持つためには、漁業の課題や魅力、将来の方向などを整理分析し、生産者と消費者を近づける工夫が必要です。都市と漁村の交流や食育活動、情報や技術の提供などを行い、生産者と消費者をつなげる活動をしたい、そんな思いでマリンネットワークを2012年9月に設立しました。多くの方に助けられながら活動を続けていますが、漁村と漁業のイノベーションを少しでも進めることができれば、と考えています。
苦労
 現在、個人会員は100人以上、法人会員も30団体ほどいます。代表として自分が中心となって動くことは当たり前なのですが、組織の運営を考え、全体をマネジメントする方がもう少しいてくれたら、と思うときがあります。一人ですべてができるわけではありません。多くの方に手伝ってもらって今があります。発足から4年目を迎え、漁村を抱える地域の人口減少が進む現状を考えると、漁村の活性化は重要な課題です。活動が広がる中、しっかりとした体制をどのように作っていくかが課題かな、と考えています。
満足度
 全道各地で意見交換会や勉強会を開催しています。若い漁師さんからは「こうしていきたい」という積極的な意見も出るなど、手応えを感じます。私たちの役割は、そうした声や思いをより効果的に行政に伝えたり、知識や技術をアドバイスすること。北海道開発局水産課が2008年に立ち上げた「マリンビジョン女性交流会議」では、各地域からの「浜の母さん」ならではの料理レシピを紹介するなど、地域色を前面に出したレシピ集になりました。活動を通じて多くの方、特に魅力的で輝く女性たちに出会えたのは大きな財産です。
これから
 漁業が活性化するためには、各地の取り組みが経済活動につながることが重要です。主役は漁村であり、漁師の方たちの熱意が欠かせません。そうした熱意を効果的に発揮するお手伝いを、これからも続けていきます。浜の女性は、開放的でコミュニケーション力があります。そうした女性たちが漁業活性化のキーマンになると思います。彼女たちがもっと外に出て活動し、取り組みが広く知られるように、できる限り支え、つなげていきたいですね。
  • 片石 温美さんイメージ1
  • 片石 温美さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

好奇心が旺盛で行動的な性格ですが、仲間からの支援や先輩からのアドバイスを受けることができて本当に助かりました。一人ですべてができるわけではありません。「自分がやる」とがんばり過ぎないで、周りの方が「手を差し伸べたい」と思ってくれるような雰囲気作りも必要だと思いますよ。

取材年月日:
2016年2月22日