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道東

きずなネットワーク 代表 加藤 眞緒 さん 【釧路町】

仲間と一緒に、親子でおいしく楽しい「子ども食堂」

1965年生まれ、釧路市出身。同市内の高校を卒業後、東京都内で就職。釧路市に戻り結婚後、釧路町に移住。2015年7月に「きずなネットワーク」を設立。2016年3月に町の「協働のまちづくり活動団体」の認証を受け、同年4月から「子ども食堂」と「大人食堂」を開始。

※写真:「きずなネットワーク」メンバーの皆さん
 (左から)吉村眞由美さん、長畑由香利さん、加藤眞緒さん、内山麻美さん

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きっかけ
 私は主婦で、子育てをしながら地域のボランティア活動に参加していました。料理が好きだったので、大人のための地域食堂のお手伝いをしていたのですが、高齢者は集まれるサロン等があるのに子どもたちは集まれる場所が少ないと感じました。ちょうどその頃、世間では「子どもの貧困」がニュースになっていたこともあり、「子ども食堂をやりたい!」と思い、賛同してくれる仲間を集めて「きずなネットワーク」を立ち上げました。私の子どもたちも地域で育てていただいたので、地域に恩返しができれば、という思いで活動しています。
苦労
 子ども食堂は、地域の子どもたちに来てもらいたかったので地区会館でやろうと考え、使用料を減免してもらおうと思っていたのですが、釧路町では初めての活動だったので「実績がないので減免できない」と言われてしまいました…。そこで、「協働のまちづくり活動団体」の認証を受けて、なんとか使用料を半額にしてもらいました!これから実績を積んで、使用料が免除になるようがんばります(笑)。あと、食事の価格設定にも悩みましたね。無料では継続できないので、大人食堂と併せて材料費をまかなえるギリギリの価格にしました。
満足度
 子ども食堂は野菜を中心にしたメニューにしているのですが、家ではあまり野菜を食べないという子どもたちが好き嫌いせずたくさん食べてくれることが本当に嬉しいです。いつも競うようにモリモリ食べてくれます(笑)。現在、3か月の乳児から中学生まで15人くらいの子どもたちが来てくれていて、幅広い年代の子どもたちが子ども同士で楽しんでいるし、親たちも交流の場になっていて親子で喜んでくれています。あと、農家さんや漁師さんが「子どもたちに食べさせてやって!」と食材を提供してくれることも多く、子どもの力が地域を動かしていることに感動しています!
これから
 釧路町は別保、雪裡、遠矢、昆布森の4つの地区に本庁舎や支所があり、子ども食堂はまだ遠矢地区でしか実施していないのですが、町内全地区で子ども食堂をやりたいです。また、農家さんや漁師さんと連携して、規格外品等をご提供いただいて食品ロスの軽減もしていきたいです。あと、子どもたちに料理を手伝ってもらう機会も作りたいですね。「きずなネットワーク」という名前は、色々な方とのつながりを大切にしたいという思いから決めたので、色々な分野の方とつながって活動を広げていきたいです。
  • 加藤さんイメージ1
  • 加藤さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

私が活動を始める時、一人では絶対に無理で、仲間がいたからできました。一人で悩むと視野が狭くなるので、ぜひ仲間を見つけてください。女性が元気だと、周囲も元気になります。一番は笑顔!笑顔で誠心誠意取り組めば、相手には必ず伝わります。

 

取材年月日:
2016年10月13日