102

道央

障がい当事者講師の会すぷりんぐ代表、FM三角山放送局パーソナリティ 牧野 准子 さん 【札幌市】

行動せず後悔するより、行動し後悔する方を選びます!

1958年年生まれ、倶知安町出身。建築デザイン会社代表取締役、道立旭川高等技術専門学院講師、北海道みどりの環境づくり計画策定検討委員や北海道インテリアコーディネーター協会会長等の公職を歴任。2012年、障がい当事者講師の会すぷりんぐ設立、代表就任。

印刷用PDF

きっかけ
建築士・インテリアコーディネーターとして三人の子供を育てながら、住環境デザイン会社の起業など充実した日々を送っていましたが、2005年に脊髄の進行性難病を発症し現在は車いすユーザー。障がい者になり自己否定ばかりの時期もありましたが、「できないことを残念がるより、できることをしない方が残念」と気づく。発症後に学んだカウンセリングも今の生きる力となる。札幌市社会福祉協議会の障がい当事者講師養成講座を受講、5年前に修了生有志達と「障がい当事者講師の会 すぷりんぐ」を設立。障がいがあってもできる事を自分達で見つけ社会に発信していくことを趣旨とし、障がい者理解に繋がると信じ活動を続けています。
苦労
 中途障がいの為、自分以外の障がいには未知の部分が多く最初は戸惑いました。障がいの有無に関わらず考えや価値観・求めるものが各自違うということを否定せず認め、受入れる事を心がけて関わってきました。障がいを持ったからこそ分かった事や知った事が沢山あり知らないと他人事でしかありません。だから差別や偏見が生まれるのです。もっと多くの方に関心を持って頂きたいのですが、活動場所の不足や当事者目線より介助者目線の研修会等がまだ多く、道半ば。「すぷりんぐ」で開催のイベントも、障がい者や関係者だけではなく一般の方々にも関心を持って貰えるよう、努力していきたいと思います。
満足度
 障がいを持つことにより、社会参加の場が限られたり、居場所が見つけられなくて自己否定感を持つことがあります。でも、自分たちで出来ることを見つけていくことにより、経験を積むことにともなり、社会に発信することができます。一つのことに向かって仲間で考え、協力し、成し遂げていくことは、途中苦労もありますが、達成した時の喜びは言葉では表現できません。個々が必要とされている存在であるという自覚にもなります。何よりも仲間の輝く笑顔がエネルギーとなり感慨ひとしおで、また次に繋げていきたいという気持ちになります。
これから
 昨年、障がい者差別解消法が施行されましたが浸透はこれから。共生社会の実現へ、まずは関心を持って貰う機会を増やしたい。北翔大学生と「一緒にね!文化祭」でのリメイクファッションショー、「障がい当事者によるスピーチマラソン」も継続により理解に繋がると考えます。すぐに効果は望めなくても種まきと思い、いつか芽が出て花が咲き実となる事を信じて広げていきたい。健常者と障がい者の壁をなくすには障がい者も積極的にまちに出ることが不可欠です。権利の主張だけではなく共生を模索し互いの歩み寄りや理解、情報交換が必要と考えます。心のバリアフリーを育てる為子供達にも知って貰う機会を増やしたい。更に新しい計画を構想中。
  • 牧野さんイメージ1
  • 牧野さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

勇気・応援してくれる人がどれだけいるか!何かを始めるため重要なことだと思います。世の中で必要とされるものなら必ず理解者や協力者が現れます。自分を信じ、ぶれずにチャンスを掴んでください。取り返しのつかない失敗のリスク回避には十分な準備と計画が必要。準備が整ったら迷わず前へ!頑張って輝いている方から私も元気とやる気をいただけます。

取材年月日:
2017年2月3日