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道央

医師、英会話・ポルトガル語教室「メアリースクール」主宰 メアリー・ヒロ さん 【札幌市】

「私にできるね!」その瞬間こそがスタートです

1962年生まれ、ブラジル サンパウロ出身。Fundaçao do ABC 医科大学卒、カナダの医科大学、筑波大学・岩手医科大学で研修。日本人医師との結婚により日本に永住。外国語スクールでの講師を経て、2002年にメアリースクールを開講。

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きっかけ
 高校生の頃、大好きな叔母を進行性の癌で失い医学の道を志しました。母国ブラジルの大学医学部を経て、予防医学を学ぶために筑波大学医学部に留学。その後岩手医大で日本人医師の夫と出会い結婚。家族と共に北海道へ移り住みました。子供を連れ公園へ行ったある日、砂場で4歳の女の子から「メアリーは外国人だよね。英語を話せるよね。なんで私に教えないの?」と言われました。もともと、働いて人と会うのが大好きだった私。「そうだ、医者以外に英語という武器がある。英語を教える仕事をすれば、もっと色々な人に出会うことができる。」その考えが私の転機となりました。
苦労
 落ち込む日はブラジルに帰りたいと思った時もありました。4歳の女の子の可愛い質問で「英語を活かすことができる。」と気づかされ、教え方を学ぶ為に2年間、子供を背負い大手の外国語スクールで講師として働きました。カリキュラムや教材等が標準化されているスクールの経験を踏まえ、もっと楽しい英語スクールを創りたいと、15年前に札幌市清田区の自宅で「メアリースクール」を開講。ほとんどの教材は手作りでオリジナル。当初は「生徒は来るの?」と周囲をヤキモキさせましたが、現在、約250名の生徒が来てくれています。
満足度
 英語を通じて夢を与えることが、私がメアリースクールを創った目的です。その為に、一人ひとりが楽しめるレッスンを提供しています。その一環として英語によるクッキングの授業も行っています。英語でクッキングすることの良いところは、野菜やパンの生地等の食材に直接を触れ、実物を五感で感じながら英語で表現できるところです。例えば、パンの生地を触った時に「it is soft!」と柔らかさをそのまま覚えてくれるのです。こうしたレッスンを通じ生徒が、色々なことを学びながら理解した時の輝く笑顔、そして、自信を持つようになっていく過程を見るのが何よりの喜びです。
これから
 “今”は神様からのプレゼントです。過去は歴史、未来は謎です。ですから、遠い未来ではなく、少し先の未来のことを大切にしています。今の目標は夢が溢れるカルチャーセンターを創ること。ライブやプレゼンテーションの練習、ダンス、もちろん英語などの語学も習える場所です。そんな場所で子供たちが英語を学びながら、色々な刺激を受けて欲しい。メアリースクールではこれからも世界にたったひとつの楽しいレッスンを提供していきます。もう医師の仕事はしません。私にとっての天職を見つけましたから!
  • メアリーさんイメージ1
  • メアリーさんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

日本各地で暮らした私の経験から、「北海道の女性が一番強くたくましい」と感じています。北海道の女性に「あなたもできる」と伝えたい。できないと思い挑戦しないのはあなたの時間がもったいない!私のモットーは「駄目元・ついでに・偶然」。叶う夢が増えます。

取材年月日:
2017年2月13日