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道南

マザーズ・ぽけっと 〜図書ボランティア団体〜

「ぽけっとおばさん」が優しく語りかける

2003年に、旧今金幼稚園の絵本整理にボランティアとして参加した主婦が、絵本などの読みきかせグループとして結成。現在のメンバーは11人。グループ名は、母親のエプロンのポケットの中に、楽しいお話が一杯詰まっている、とのイメージで付けた。町を歩くと「ぽけっとおばさん」と声をかけられるそう。

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きっかけ
 2003年に旧今金幼稚園の「えほんの部屋」で、絵本整理のボランティアをしていました。作業が終わったとき、みんなで「絵本を通じて何かお手伝いをしたいね」と話していたところ、当時の園長先生から「絵本の読みきかせをしませんか」と声がかかり、喜んで引き受けスタートしました。現在のメンバーは11人。年齢層は20代から60代と幅広く、今金小学校の先生もメンバーです。先生からは「学校以外で子どもや親とふれあうことは教師として貴重な経験です。今金町の町民として少しでもお手伝いができれば、と思い参加しました」と言ってくれます。
苦労
 スタートしたころは、未経験のことだったのでメンバーみんなが緊張しました。今では、子ども園や小学校などの定期読み聞かせのほか、イベントにも参加し、準備や打ち合わせなど、ほぼ1年を通して活動があります。メンバーは仕事や家事、育児などさまざまで、全員がそろうことはめったにありません。でも、やりたいことを無理のない範囲で、というのが活動の基本です。パソコンや演奏、縫製や工作など、その人が得意な分野を担当し、協同で作業を進めたことが長続きの理由かもしれませんね。
満足度
 週3回程度、幼稚園や小学校で、既製本の他にオリジナルの絵本や大型しかけ絵本など、喜ぶ子どもの顔を想像しながら製作し読み聞かせをしています。読みきかせを始めると、黙って見ていた子どもが、やがて身を乗り出し目をきらきら輝かせ、笑ったり驚いたりする表情を見ると、「やったー」と嬉しくなります。読みきかせの対象は、赤ちゃんから高齢者の方まで広がっています。2011年には高橋はるみ知事も見学に来てくれました。「なまちじ(生知事)だー」と子どもたちは大喜び。知事には飛び入り参加で「牛」の大役を引き受けていただき、とても盛り上がりました。
これから
 オリジナルの作品も増え、読みきかせが充実するとともに、町外のボランティア団体との交流も進むなど、活動の幅が広がっています。2014年度には、子どもや若者を育成する活動として、内閣府特命担当大臣表彰(チャイルド・ユースサポート章)を受章しました。受章は大きな励みになるとともに、メンバーや協力していただいた方たちへのご褒美だと思っています。今金町は「読書と作文のまち」を掲げています。乳幼児から小学生まで関わりを持つことで、子どもたちの成長を見守り、地域で子育てをする気運をこれからも高めていきたいですね。
  • マザーズ・ぽけっとさんイメージ1
  • マザーズ・ぽけっとさんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

子どもたちや高齢者の方たちの笑顔が活力です。仲間とやり遂げる充実感とともに、「自分にとってかけがえのない場所」として楽しく活動しています。無理をしない、無理をさせないでこれからも活動し、いずれは「ババーズ・呆けっと」と呼ばれるまで続けたいですね。

取材年月日:
2016年2月21日