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道央

元日本女子リーグ(なでしこリーグ)選手、北海道リラ・コンサドーレ監督 宗像 訓子 さん 【札幌市】

子ども達、日本一のサポーターとともに、世界へ!

1976年生まれ、浦河町出身。大学生時代から本格的にサッカーを始め、日本女子サッカーリーグ「伊賀FCくノー」でプレーしていたが故障により断念。北海道に戻りコンサドーレジュニアサッカーチームのコーチ等を務め、2015年に現職。

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きっかけ
 サッカーを好きになったきっかけは、小学生の頃、アニメのキャプテン翼に憧れたこと。しかし、地元・浦河町に女子を受け入れてくれるサッカーチームはなく、高校生まではサッカー以外のスポーツに打ち込んでいました。でも、サッカーの夢を諦めきれず、短大進学後、本格的にサッカーを始め、卒業後は働きながらクラブチームに加入しトレーニングを続けました。そして、日本女子サッカーリーグ(現在のなでしこリーグ)へ挑戦、「伊賀FCくノー」でプレーすることができました。身体の故障などで北海道に戻り、最初はコーチ、そして今は監督として、サッカーの魅力を伝えています。
苦労
 昨今、小学生世代の女子がサッカーをできる環境はとても多くなりました。ただ、中学生以降になると、まだまだ受け皿が多いとは言えません。サッカーを愛し、なでしこジャパンに憧れ、増えつつある女性のサッカーファミリー、その灯火を消してはいけません。また現在、なでしこジャパンに道産子選手が2名在籍していますが、彼女達は中学校又は高校卒業後に道外のチームへ加入し、なでしこジャパンに選ばれています。北海道からなでしこリーグに参戦するチームを目指し、北海道リラ・コンサドーレを結成、指導しております。
満足度
 サッカーのことだけを考えると当然、雪が無く年中屋外でプレーできる環境が最善と言えます。しかし、私は道外から北海道へ戻って参りました。また、全国各地から集まっている北海道コンサドーレの選手には引退後も故郷に戻らず、そのまま北海道に在住し活動を続ける者が多くいます。サッカー環境には最善と言えないかもしれない北海道ですが、人を引きつける・ここにいたいと思わせる環境・風土・土壌があります。そのことをサッカーを通じしっかりと次世代へ伝えていく、それが出来る今、充実感を得ております。余談ですが、北海道のサポーターは日本一!自慢の種!です。
これから
 強くて丈夫な身体を作るためには、トレーニングの他に食事や睡眠等がとても大事なのだと、子ども達に教えております。また、北海道コンサドーレ札幌として、食育&サッカー教室を開催し、食べることの大切さ・豊かな食材に恵まれた北海道の素晴らしさを伝えています。サッカーを切り口にこうしたことを世の中に広げていきたい。北海道コンサドーレ札幌のスローガンは「北海道とともに世界へ」。北海道の素晴らしさを全世界へPRし多くの方々が北海道へ訪れ、子ども達はいながらにして国際経験を積むことができたなら、面白いですね!
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北の☆女性たちへのメッセージ

北海道リラ・コンサドーレの名前にある「リラ」の花言葉は,「pride(誇り)」「beauty(美)」。北海道を代表する選手を育てたいという意味を込めています。北海道の地に根をはり、リラのように色鮮やかで、個性豊かな女性たちの皆様とともに、北海道を盛り上げて行きましょう!!

取材年月日:
2017年3月31日