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道央

産後セルフケアインストラクター 永野間 かおり さん 【江別市】

ママが主役の産後ケアで体力回復、気持ちも明るく!

1978年生まれ、岩手県出身。釧路教育大卒業後、地元に戻り幼稚園教諭に従事し、結婚を機に遠軽町へ。長男出産後マドレボニータを知り、網走市移住後に養成コースを受講。道東を中心に産後ケア事業を開始し、2016年に江別市移住後は札幌市内でも事業を展開。男児3人の母。

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きっかけ
 遠軽町で長男を出産後、産後の体調不良と夫婦のコミュニケーションに悩み、なんとかしたいと情報を求めて偶然見つけたのが、マドレボニータの産後ケアでした。その後、産後ケアを受講するために講師を招き、網走市で体験講座を企画しました。バランスボールを使った有酸素運動と、「私は」を主語に大人の話をするワークで、心身ともにスッキリしたのを覚えています。また、運動と大人の会話で〇〇ちゃんママと呼んでいた母仲間たちの素の表情と魅力を知り、「今度は自分が産後ケアを広めよう」と、オンラインと東京都での養成コースに通い、産後ケア事業を開始しました。
苦労
 網走市で産後ケア活動を始めた時、参加者募集に苦戦しました。育休中や専業主婦の産後女性が、自分のためにお金を使うことをためらうことや、「受講料をもっと安くしては?」という声もありました。その度に、「私は産後ケアを『ママのリフレッシュ』ではなく、『出産したすべての女性に必要なもの』と認知・普及させていきたい」「自治体の母子保健・子育て支援に提案し、誰もが産後ケアに取り組める『新しい仕組み』をつくろう」と目標を持って続けました。産後ケア卒業生がご自身の住む町に産後ケアをリクエストしてくださり、自治体職員の方のご理解もあって、オホーツク管内の様々な自治体の母子保健・子育て支援・社会教育事業講座の講師を務めるようになりました。
満足度
 私が提案する産後ケアは、産後1か月後までの養生中心の「受けるケア」の次の段階の、「自ら取り組むケア」。参加者が、「運動して体がほぐれて楽になり、気持ちも軽くなった」「自分を主語にした本音の対話で仲間もできた!」と言ってくださることが一番の励みです。また、卒業生の口コミによって、産後ケアがリレーのように次の母へとつながっています。当事者の産後女性たちの支持と、人との出会い・つながりに支えられて働くことに、やりがいを感じています。道央に移住したことで、道東に加え、来年度は道央の自治体でも産後ケア講座の講師を担当する予定です。
これから
 企業・法人に向けて、育休中の社員への復職支援の一つとしての産後ケアを提案していきたいです。仕事と育児の両立を諦めての離職予防に、育休中に適切な産後ケアで準備・復職する。そうすれば、「母になった女性」がより自分らしく、社会で自分の力を発揮することができるのではないかと考えています。また引き続き、自治体や産院にも産後ケアを提案していきます。自分一人でできることは限られていますが、様々な分野の方々とつながりタッグを組めば、心身ともに不安定な「子育ての導入期」をもっとサポートできる。そう期待して、これからも産後ケア普及に取り組みます。
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北の☆女性たちへのメッセージ

「夫が」「子どもが」と誰かのせいにしながら「妻・母の役割」を生きるのではなく、「私は」を主語に考え、話し、選択し、行動するおもしろい母が増えれば、北海道の子育てはもっとゆたかなものになります。その母の姿勢が、子どもにとって一番の生き方のお手本になる!そう私は信じています。

取材年月日:
2016年11月10日