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道北

北海道おといねっぷ美術工芸高等学校【音威子府村】

美術・芸術と向き合うことで豊かな心を育てたい

1950年に北海道名寄農業高等学校音威子府分校として開校。1984年に工芸科へ転換、2002年に現校名へ変更。道内唯一の全日制工芸科を有し、全道各地から美術・工芸を志す生徒が集まる。遠方出身者は隣接する寮で生活。女子生徒が約7割を占める。村は、彫刻家・砂澤ビッキ氏の創作活動場所であった。

※写真:(前列左から)
      大澤花鈴さん(2年)、平館萌さん(2年)、宮田絢乃さん(3年)
    (後列左から)
      須藤由希子教諭、押見栞奈教諭

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きっかけ

宮田さん、大澤さん、平館さん
 ものづくりや絵を描くことが好きで、地元(都市部)での進学を迷っていた時、両親が当校出身だったことや、担任からの勧めがあり、学校見学に行きました。そこでの体験が楽しく、寮の食事もおいしくて(笑)、楽しそうだと思いました。また、先生が生徒と深く関わってくれると感じ、村の大自然が開放的だったことも、入学を決意するきっかけになりました。

須藤教諭、押見教諭
 私たちは配属先を選べませんが、人とのご縁がつながったこともあり、当校で働くことになりました。美術教諭としては、道内唯一の全日制工芸科がある当校に配属され、とても良かったと感じています。

苦労

宮田さん、大澤さん、平館さん
 周囲には個性的な人が多くて、最初は学校生活に慣れるのが大変でした。でも、自分もマイペースでよいと気付いてからは、とても楽しくなりました!高い技術を持った人と自分のことを比べて落ち込むこともありますが、もっと自分の技術を磨こうと思えるし、何より好きなことに一生懸命になれる環境があることを幸せに感じています。

須藤教諭、押見教諭
 生徒は、美術や工芸を積極的に学びに来ているので、教諭として教えられるだけの知識や技術を身につけることに苦労します。身近に頼れる先輩が多くいることが、助けになっています。

満足度
宮田さん、大澤さん、平館さん
 大好きな美術や工芸の授業を存分に受けられること、寮で友達・先輩・後輩と共同生活できることが楽しいです!地元の普通高校に通うより、ずっとおもしろい学校生活を送っていると感じます。そして何より、気の合う友達に恵まれて、素直に自分を表現することができるようになりました。この学校に入学して、本当に良かったと思っています!

須藤教諭、押見教諭
 道内では美術教諭がいない学校もある中で、美術・工芸が充実した当校で教えられること、また高い技術を持つ素晴らしい生徒たちに出会えたことが、これからの教職人生において財産になると感じています。

これから
宮田さん、大澤さん、平館さん
 美術・工芸とずっと向き合ってきたことで、本当にやりたいことを見つけることができました。今後の進路として、芸術に関連する職業を選択する人もいれば、趣味としてやっていく人もいます。地元の普通高校では、気付くことができませんでした。好きなことに思う存分向き合える場を与えてくださった学校や先生たちに感謝しています。

須藤教諭、押見教諭
 生徒が、自分自身としっかり向き合い人間としても成長する姿を見ることができ、自分は結婚・出産を経てもなお教職を続けたいと感じるようになりました。また、美術教諭がいない学校に向けて、遠隔配信等で芸術に触れる機会を作っていきたいと思っています。

  • おといねっぷ高校さんイメージ1
  • おといねっぷ高校さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

やりたいと思えば何でもできます!妥協せずに全力でやらないと、後で後悔すると思います。性別に関係なく、自分にしかできないことがきっとあります。人との縁に感謝し、周囲の人と協力し合うことも大切です。でも周囲に流されず、自分を信じて進んでください。

取材年月日:
2017年8月12日
(宮田絢乃さん、大澤花鈴さん、平館萌さん、須藤由希子教諭、押見栞奈教諭にお話をお伺いしました)