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十勝

陶芸家、cafe &うつわのお店「tomono」 オーナー 坂井 友子 さん 【陸別町】

毎日笑顔で幸せあふれる「うつわカフェ」

1974年生まれ、新潟県出身。新潟大学院で書道を専攻していたが趣味で陶芸教室に通い、中退して陶芸家として全国の陶芸窯、カフェ、美術館等を巡る旅をし、2001年に陸別町に移住。2013年に「tomono」を開店。夫、子ども4人と共に町内在住。

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きっかけ
 高校生の頃からカフェが大好きで、いつか自分の店を持ちたいとずっと思っていました。趣味で陶芸を始めたのも、カフェに生かせると思ったからです。大学院を中退し全国を巡っていたのは、自分の陶芸窯を持ちカフェを始めるための場所を探していたんです。実は、アフリカまで行ったんですよ(笑)!でも、やっぱり食べ物がおいしい所がいいと思って北海道に焦点を絞り、幾つかの町に移住の問い合わせをしたところ、陸別町が一番先に住居を提供してくれて、夫の仕事もすぐ決まったので、移住しました。
苦労
 カフェは、できれば都会ではない場所がいいと思っていたので、陸別町内でもあちこち探しました。現在、カフェをやっているこの建物は、元簡易郵便局で商店もやっていたので改装しやすいと思って、3回目の引っ越しでようやくここに落ち着きました。それからカフェの内装を手作りして、7年くらいかかって店をオープンすることができました!一番大変だったのは、金銭面かな。この場所は、陸別町の市街地から車で15分くらい、周囲に何もないので「はぐれカフェ」なんて言われていますよ(笑)。
満足度
 毎日嬉しく、毎日幸せで、毎日が満足しています。不満は全くありません!念願だった自分の陶芸窯を持ち、自分で作った器を使ってカフェで料理をお出しすることができて、本当に嬉しいです。20年くらいかかって夢が実現しました!放課後に書道教室と陶芸教室をやっていますが、本当にカフェの仕事が好きなので、書道教室の日は昼間に市街地のカフェでお手伝いをしています。うちのカフェは、本当に辺ぴな場所にあるのですが、お客様から「この場所にあって良かった」と言ってもらえると、ここでやって良かったと感じます。
これから
 カフェも陶芸も書道も「場所」が必要なことですが、場所を選ばずにどこででもできることをやってみたいと思って、写真と文字をインスタグラム(モバイル端末の画像共有サービス)で発信し始めました。書道を長くやっているので文章や言葉になじみがあり、陸別町の広報誌や道新のコラムに連載をしていることをきっかけに、写真も好きだったので両方を組み合わせて、写真と言葉の発信を広げていけたらと思っています。他には、サッカー審判の資格を取得して娘のチームでやっているので、こちらも続けたいですね!
  • 坂井さんイメージ1
  • 坂井さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

絶対に笑顔を絶やさずに前を向いている、それだけで毎日幸せになれます。人は幸せになるために生きているのに、幸せでは申し訳ないという思いがどこかにあるような気がします。幸せで当たり前!毎日生き生きと、胸を張って堂々と幸せに過ごしてください。

 

取材年月日:
2016年9月16日