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道南

八雲町野菜グループ連絡協議会 代表  柴田 節子 さん【八雲町】

育てること、食べさせることが大好き!

1951年生まれ、八雲町出身。25歳で結婚し、柴田農園へ。早くから家族間で経営協定を結ぶ認定農家で、昨年末、長男へ経営移譲。メインは水稲と軟白長ネギ。日本では珍しい西洋ねぎ「リーキ」は、高品質でレストランからの引き合いが多い。

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きっかけ
 嫁いだ頃の柴田農園は、うるち米と若牛育成を主にやっていましたが、その後、減反政策で、軟白長ネギを始めました。最初は、趣味で空いてる畑で野菜を作っていたのですが、今は、軟白長ネギのハウスのうち3棟を利用し、野菜を作っています。ハウス利用なので、一年中野菜を作れるのが特徴で、「新ジャガ」は毎年6月20日ごろの収穫です。野菜を売るようになったのは、ふとしたことで私の作ったセロリが地元スーパーの青果担当の目にとまり、そこで売ってもらえるようになってからです。セロリが、私が野菜作りにどっぷりはまるきっかけですね。
苦労
 一番上の子どもが6歳だった頃、祖母と両親が病気で倒れ、未熟児で生まれた一番下の子どもと、一遍に4人の世話をしなくてはいけない時がありました。病人の世話が一段落した時から野菜を育て始め、「節子の野菜」として地元や、宅配で売り始めました。周りからは、「変わったことやっているな」と思われていたようですが、夫は「やり通せ」という人で、夫の理解と子どもたちの協力があり、続けることができました。「くどく(愚痴を言う)」のは好きじゃないですし、今、目の前の出来ることをしてきたので、苦労とは感じていないです。
満足度
 自分たちが作った野菜の販売先があるというのは、とてもありがたい。100パーセント満足です。野菜は、八雲商工会で毎年5月から11月に月2回開いている「ハピア産直市」で販売し、ハーベスター八雲へは開店当初から納入しています。2010年からは、地元の学校給食でも採用されています。品質を保ちながら、品数や求められる納入量を満たすことは大変な部分もありますが、「おいしい野菜を食べさせたい」という思いで続けています。食育の一環で、学校で子どもたちに八雲の野菜の話をした時は、子どもたちの野菜を見る目が違ってくるのを感じました。
これから
 道筋がついたので、現在やっていることを続けていきたいですね。私は、なんでもやりたいんです。ハウスでは、一年中野菜が採れますが、これがとても楽しい。種をまくのが大好き、人に食べさせるのが大好き。そうしていると、同じような人が集まってきます。八雲町野菜グループ連絡協議会は、1990年に地元の3つのグループがまとまり発足しましたが、やっぱり若い方に入ってほしいですね。男の人の理解がないとできないから、納得させるには、やはりそこは「数字」。野菜が経営の一部となることを見せることが大切かな。
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北の☆女性たちへのメッセージ

やりたいことがあるなら大いにやってみるといい。挑戦して失敗しても自分が満足すれば、それでいい。幸せの基準は他人からの評価じゃなく自分の気持ち。成功したら、それはそれでいいし、失敗したら、また次があります!

取材年月日:
2016年1月8日