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道央

株式会社砂子組

地域とともに、そして女性が活き活きと働く企業に

1946年創業。奈井江町に本社、札幌市に本店を置き、土木、建築工事を全道展開する。高い技術力で、北海道開発局長表彰を幾度も受賞。2009年度からは、他社に先駆けて情報化施工を実施。建築現場でも導入を進め、IT技術を活用した高効率・高精度な工事を実現している。

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きっかけ
 新卒の女性技術者を採用したのは、2014年から。建築分野ではすでに中途採用の技術者がいますが、今回は土木分野での採用です。女性だから、ということではなく、企業として持続的な発展を実現するためには、若手技術者の確保が難しくなる中、男女を問わず優秀な人材を確保・育成しようという方針に沿ったものです。当社では、土木と建築分野で約60人の技術者がいますが、このうち女性は土木で2人、建築が5人の計7人です。新卒の女性技術者が入ったことで、今後の女性活用の素地ができたのかな、と考えています。
苦労
 若手技術者は、学部・学科を問わず募集してもなかなか応募がありません。当社だけではなく、建設業全体がそうではないかと思います。建設業のやりがいや魅力を、もっと効果的に教育の現場や社会に伝え、幅広く人材を確保する体制が必要です。女性に関しては、結婚に伴う夫の転勤や、出産、育児など、仕事を続けることの難しさが現実としてあります。育児休暇などを就業規則で明記していますが、「みんなに迷惑をかけるのでは」と本人が負担に感じないよう、本人の事情や性格などを踏まえたケースバイケースの対応が必要だと考えています。
満足度
 当社の女性技術者はみんな、熱心で一生懸命学ぼうとする方ばかり。男性だけだと、ある意味無頓着にやっていたことを改善するきっかけにもなりました。教育訓練なども、「背中を見て覚えろ」的な考え方から、教育体系をしっかりと確立することで、男性の若手技術者にとっても効果的な教育ができるようになったのでは、と思います。また、男性だけの現場に女性がいると場が「和む」のも事実。工期が詰まってくると現場の緊張感が高まりますが、そんな時、彼女たちの存在は貴重ですね。
これから
 女性技術者の雇用は今後も継続していきます。環境整備の一環として、女子寮を整備したほか、2015年4月には「SG-L-net」(砂子組グループ・レディース・ネット)を立ち上げました。 女性技術者の視点での知識や技術力向上を目的に、現場研修や勉強会の開催などに取り組んでいます。2月に開催された「建設業女性活躍推進フォーラム」にも、2年目の女性技術者がパネリストとして参加しました。また、当社では、情報化施工など、ICTの導入も進めています。こうした最新技術は、若い方が興味を持ち現場で活躍できる分野では、と考えています。
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北の☆女性たちへのメッセージ

建設業の現場は自然が相手の仕事です。厳しい半面、仕事の充実感と達成感は格別のものです。当社は、社会を取り巻く「変化」に柔軟に対応し「進化」を続けています。会社を媒体に自分のやりたいことができる社風があります。新しいことにチャレンジし、自分を活かしたい方、ぜひ一緒に!

取材年月日:
2016年2月12日