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十勝

手づくりおかずのすずきっちん 代表 鈴木 由加 さん 【芽室町】

農業を楽しんで、おいしい手づくりおかずをお届け

1965年生まれ、帯広市出身。専門学校を卒業後、美容室を開業。1987年畑作農家の夫と結婚。2001年に農産物加工施設「すずきっちん」を開業。十勝キャリアデザインネットワークの第3回キャリアデザイン大賞を受賞し、現在会長も努める。家族は夫と長女夫婦。

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きっかけ
 21歳の時に農業を営む夫と結婚しました。土に触れるという経験がなかったので、農業はすごく新鮮なことでした。しかし、農業に関わるうちに「自分はアルバイトとかわらない。」「夫のパートナーになれていない。」と感じるようになりました。その頃、芽室町が女性農業者のスキルアップに力を入れており、自分も道外へ研修に行きました。この時、農業の付加価値化などに取り組む全国の女性達に出会い、自分は地に足がついていなかった、自分がやれる事は何かと考え、規格外野菜で農産加工品の製造販売をしようと思いつきました。
苦労
 25年前婦人科の病気で子どもが産めなくなり、その半年後、今度は交通事故で顔に大けがをしました。女性として大切なものを失ったと、2、3年下を向いて生活をしていました。ただ、その時に農業としっかり向き合うことができたのだと思っています。また、販売をはじめた最初の3年は商品を売るノウハウを全く持っておらず、鳴かず飛ばずでした。それでも全国の仲間たちが「すずきっちんホームページプロジェクト」を立ちあげ、協力いただいて「すずきっちん」のホームページを作り上げ、そこから少しずつメディアにも取り上げられるようになりました。
満足度
 この仕事をしていると商品を通じて知らない人と繋がることが多々あります。ある繋がりを通じて大阪の高校生から学校祭で行う模擬店用の「いも餅」を作って欲しいという依頼がありました。サンプルを送ると高校生が別のものに加工し、更にこちらも学生の要望に応える修正をするなどやりとりをして、商品を完成させました。その高校生が修学旅行で芽室町を訪れ、対面式へ出席すると、模擬店のために学生がお揃いで作ったTシャツを私の分まで作ってくれていたのですよ!1本の線が2本、3本と繋がり拡がっていくことを実感しています。
これから
 商品内容をもっと充実していきたいという野望は当然あります(笑)。それから、娘が結婚して、思いもよらず農業の後継者になってくれました。今、夫婦そろって一生懸命に農業をやっています。私が何か教えられるわけではないけれど、娘が楽しいことを見つけながら、農業をやっていけるよう、私も日々を楽しく過ごしたいと思っています。自分の楽しさは自分でしか見つけられないものだから…。そして、私はこれからも夏は一生懸命働いて、冬は一生懸命遊んで、よく笑う。そうすれば健康でいられると思っています。
  • 鈴木さんイメージ1
  • 鈴木さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

できない理由だけを考えないこと。どうやったらできるのか。やらなきゃいけないじゃなく、自分のしたいこと、思いを口に出していれば、必ずカタチになるのです。誰かの耳に入れば、そこから繋がって応援してくれる人が現れますよ。

取材年月日:
2016年11月1日