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オホーツク

風香房 前代表 田中 陽子 さん 【滝上町】

好きなハーブ栽培で町を盛り上げ、ママの就業にも寄与

1957年生まれ、滝上町出身。名寄女子短期大学栄養学科卒業後、滝上町の放課後児童保育に従事し、役場臨時職員を経て結婚。1988年、ハーブ栽培や加工品の製造・販売を目的とした「風香房」の立ち上げに参画し、翌年から1998年まで代表を努め、現在も中心メンバーとして活動。

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きっかけ
 滝上町が、芝ざくらに続く観光基盤づくりとして注目したのが香りの植物(ミント生産日本一)による観光でした。私がハーブ栽培を行うようになったのは、井上幸子さん(由仁町「ゆにガーデン」園長)に誘われたのがはじまりで、1989年に「香りの里ハーブガーデン」が整備される1年前、観光PRのために役場の観光課からハーブを使用した加工品などの商品開発を依頼され、井上代表とともに「風香房」を立ち上げました。翌年、井上さんがハーブガーデンの代表に就任することとなり、私が「風香房」の代表になりました。
苦労
 昔から野草が好きで、庭に植えてケーキに入れたりドライフラワー等を作って楽しんでいました。「風香房」を1988年に設立してから初期の頃は、日本経済がバブル期で商品がおもしろいように売れましたが、現在は低迷しており苦労しています。代表をしていた時は、従業員に給料を払うとほとんど残らないこともあり、子ども達が大学に進学する頃は家計も大変で家族の理解が得られないこともあり、代表を降りて一従業員となりました。夫が、町にはこの事業が必要だということを理解してくれたので、なんとか続けられました。
満足度
 ハーブ商品の生産・加工では、大きな設備投資や経済的な負担はありませんでした。最初は、町設の加工センターなどを活用して作業し、その後、実家の倉庫の2階部分を専用の作業場として使用しています。もともと町から商品開発を依頼されて始めたこともあり、商品開発で資金が必要となったときも町が半額を補助してくれるなど、様々な支援を受けました。営業で物産展等を回って、お客様からハーブティーなどを美味しいと言っていただき評価されたときは一番嬉しいです。また、毎年のミントの出来あがりも楽しみにしています。
これから
 ハーブの収穫や商品の加工・生産は、7月から10月の季節的な作業で、多いときは7~8人のパートを雇っています。これまで約30年、子どもが小さくフルタイムで働けない方々を何人も入れ替わりで雇ってきました。最近は、子どもが小さくてもフルタイムで働く方が増えて継続するようになったので、少し年齢層は高いです。今後は、ハーブを使った新商品の開発や新たな活用方法にもチャレンジしていきたいです。また、滝上町では「滝上100人女子会」という幅広い年齢層の女性が集まる機会があるので、後継者が見つかればと思います。
  • 田中さんイメージ1
  • 田中さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

毎日の仕事に追われ、明日の天気を気に掛けつつ収穫の時期が過ぎる。そんなことの繰り返しで早30年。好きな事をしていても迷いや不満はありますが、沢山の人に支えられ何とかやってきました。人との繋がりや出会いを大切に、これは一生の財産です。

 

取材年月日:
2016年10月25日