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道央

在札幌米国総領事館 広報企画担当官 寺下 ヤス子 さん 【札幌市】

「女性が女性を救う」ため、女性活躍支援者の支援を

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、神戸大学教官助手を経て外資系企業秘書・通訳を経験。留学を経て、1995年から在大阪カナダ総領事館にて広報担当官となる。2006年から在名古屋米国領事館にて広報企画担当官、2012年に在札幌米国総領事館に移り、現職。

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きっかけ
 札幌市に来てから、地元の状況を知るために参加したセミナーで色々な女性たちに会い、米国務省のプログラムの中でも「女性の社会進出支援」を一つの柱として担当したいと思いました。また、青森県開催の女性のための「奥入瀬サミット」をきっかけに、平塚らいてうの「女性は原始、太陽であった」という青踏の文章を読み直したことも、活動の動機付けとなりました。現在は、女性の起業支援をするEZONA(エゾーナ)にオブザーバーとして参加し、「支援者の支援」としてセミナー企画に米国の視点を加えるなど、相互協力しています。
苦労
 在札幌米国総領事館の管轄地域は、北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県と広範囲なので、なかなか地元女性のお話を直接聞く機会が少なく、残念に思っています。各自治体と連携を取りながら、なるべく多くの地域に赴き、女性の声を聞いていきたいと思っています。また、女性への支援は、多様性が求められると考えています。現代において、多種多様な生き方を選択する女性が増えつつある現れであると感じています。米国から学べることは何か、皆さんの意見を聞きながら、発信していきたいです。
満足度
 多くの女性リーダー達に会ってお話できたこと、そして地元にアメリカの視点を加えてもらえたことも喜びです。また、札幌着任後、北海道からすでに昨年1名、さらに今秋もう1名の女性を米国務省の女性エンパワメント関連のリーダー研修に送り出せたことは、本当に嬉しく思っています。札幌市内で、キャリア女性のメンターと女子大生のメンティーのプログラムも開催できました。しかし、広報・文化交流という仕事は種まきのようなもので、いつ芽がでて花が咲くのか、実がなるのかわかりません。未来において、私のまいた種が少しでも社会貢献になっていれば、と思っています。
これから
 広く「ダイバーシティ」という意味で、女性、LGBT,障害者、移住者、外国人といった様々な方々が、誰でも自分たちの才能を発揮できる社会について、若い世代にもアプローチして共に考えたいと思っています。「”Women Help Women” 女性が女性を救う」という言葉のもと、メンター制度や支援制度が定着してほしいと願っています。そのために、アメリカにおいて参考になることがあれば紹介し、支援者の支援を続けていきます。個人的には演劇が大好きで、札幌市内の演劇人を応援する活動をしています。いつか、アメリカから劇団を呼びたいと思っています!
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北の☆女性たちへのメッセージ

手を差し伸べるのも勇気が要ります。あなたが手を差し伸べる時は、たとえその手がたたかれたとしても、笑顔を失わずにいてください。怒らず、妬まず、愚痴らず、でも決してあきらめずいきましょう。結局、人は感謝と笑顔に集まるのです。

取材年月日:
2017年2月8日