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道央

厚真町放課後子ども教室運営、オフィス あっぷ・ろーど 代表 上道 和恵 さん 【厚真町】

子どもたちの、地域の方々の、そして私の、居場所づくりを…

1985年生まれ、浜頓別町出身。大学卒業後、民間企業での勤務を経て、2011年NPO法人ねおすに入社。厚真町放課後子ども教室の運営を任される。2016年NPO法人解散により同年、『オフィスあっぷ・ろーど』を設立。

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きっかけ
 だって、子どもたちだったのです、知り合いがいない厚真町で最初に友達になってくれたのは。直接のきっかけは大学2年生の実習で、NPO法人ねおすにお世話になり、子どもの自然体験等を通じ地域に関わることを仕事としている方々と出会い、「社会教育を切り口に、まちづくりの仕事がしたい。」と考えたこと。さらに卒業研究で故郷のまちづくりに係る調査と取材・執筆をし、地域の中で、目をかけ手をかけて貰い育った自分の存在を再認識したこと。私が貰った優しさを次世代にも、と思い、放課後子ども教室に携わり、今への大きなターニングポイントとなっています。
苦労
 大学卒業後は地域づくりの仕事を望んでいましたが、まず社会経験を積む必要を感じ、民間企業に就職。その後NPO法人へ転職し、2年目“厚真町放課後子ども教室”の運営を任されました。NPOの看板の重み、継続を望まれる事業にしたいとの意識、一方、足りない経験値をどう埋めるか・子どもたちから信頼される大人なのか等々、日々、試され続け、必死に応え続けた初年度、継続には必要な時間でもありました。現在、目新しさが薄れ地域の関心も落ち着つつあります。地域の魅力等を自覚しそれを次世代への承継する重み、困難を乗り越え、続けた時にみえる“面白さ”、これらを皆で共有したい!今後の課題です。
満足度
 「ただいまー!」子どもの声、「遊びに来た」と卒業した中学生、そして、「毎回、教室の日を楽しみにしているのですよ」と笑顔で語る保護者の方。こうした様々な瞬間が私に、子どもたちの“居場所づくり”ができつつあることを実感させます。また、教室の活動を通じ、保護者や教師、地域の方と関わる機会が増え、地域の産業・自然等と子どもたちをつなぐ活動もできるようになりました。知り合いゼロからスタートしましたが、今では町内200名以上の子どもたちの名前と顔が一致します。そして私自身の居場所ここにあります!子どもたち、保護者、地域の方々に感謝。
これから
 成長した子どもたちが地元を離れたとき、厚真町出身を誇りに感じて欲しい。放課後教室でまいた種、故郷で過ごした時間を心の糧とし、自分を支える根となるような体験をたくさんさせてあげたいと思います。また、都市部に比較し地方ではまだ、女性が、社会と関わりを持てる選択の幅は狭い。仕事だけではなく、家庭があり子どもがいても、社会参加ができ、小さくても自己実現ができる場をつくる!それは現在の地域の潜在的なニーズです。そして、私の今後の活動を維持する仕掛けになると考えています。地域のなかに沢山眠っている女性のチカラを発掘し、何か面白いコトができる仕組みをつくっていきたいと思います。
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北の☆女性たちへのメッセージ

子どもからお年寄りまで様々な人が生きる社会。年代、性別、出身や価値観、目に見える形だけにこだわらず各自の得意分野を持ち寄れば想いを形にできるはず。仕事はオトコマエに、でも、しなやかさと強かさは忘れず。やりたいこと・やらねばならないこと・できることを見つめ、元気な地域を、北海道をつくっていきましょう。

取材年月日:
2016年11月8日