46

十勝

せわやき玉子 代表 山岸 厚子さん

食文化を伝えながら、人と触れ合い・通じ合いたい

1956年生まれ、士幌町出身。23歳の時に、士幌町佐倉地区で入植から4代続く酪農家の夫と結婚。乳牛を飼育する一方で、娘と一緒にヨーグルトを製造する「さくら工房」を開設。2006年に「せわやき玉子」を立ち上げるなど、地域のアイデアウーマンとして多方面で活躍する。

印刷用PDF

きっかけ
 ポテトチップスで使用しているジャガイモをはじめ、新鮮な牛乳やしほろ牛肉など豊かな農畜産物に恵まれた町なのに、気の利いた地元のお土産って思い当たらないよね、と何気ない主婦の会話から始まったのが設立のきっかけ。それなら自分たちでやってみようと、異業種の女性6人が集まりました。地元の食材だけを使ったご当地グルメの開発から手掛けることになり、和食・洋食・中華などジャンルにこだわらず、いろいろな食材を持ち寄り、みんなで将来の夢を語り合いました。
苦労
 メンバーは、私のような酪農家をはじめ、畑作農家、建築業者とさまざま。みんなが時間を合せて作業するには限りがあります。特に農繁期は集まることすらできず、集まっても意見が噛み合わず、みんなを調整してまとめていくのが大変でした。私たちの活動をPRするパンフレットも作りました。お揃いの割烹着を着て、6人がそれぞれ違った色のマフラーを付けるなど、さまざまな方に協力してもらいました。それでも和気あいあいと楽しむことをモットーに各種活動を続けてきました。
満足度
 設立翌年の2007年に「食彩inしほろ」と題した試食会を開催しました。まずは、町民に自分の町の素晴らしさを知ってもらうのが重要だと考えたからです。このように食をテーマにしたイベントは毎回盛況で、地元の農畜産物をテーマにした料理教室を開いたりしています。さらに料理コンクールにも参加。男爵イモとこしあんで作ったスイーツ「おいもとおまめがドッキング―!」は、あるコンテストの全国大会で最優秀に輝くなど、徐々にではありますが、目に見える成果が出てきました。
これから
 世話好き、もの好き、しほろ好きの女性6人からスタートしましたが、そろそろ後継者を探す時期になりました。当然ながら、各酪農家、畑作農家にも同じような問題があります。まずは若者にこの町を好きになってもらいたい。こんなに食に恵まれた素晴らしい地域はありません。食文化を伝えながら、人と触れ合い・通じ合いたい。これからは若い方々の知恵と行動力を仰ぎ、うまく融合して、士幌町を総合プロデュースするような集団になりたいですね。
  • 山岸 厚子さんイメージ1
  • 山岸 厚子さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

「せわやき玉子」とは、玉子から何がかえるか分からないけど、とりあえず温め、育て、行動してみよう、そんな思いを込めています。世話焼き(好き)って決して悪いわけではなく、目配りが利くってことじゃないかな。そんな素敵な女性になりましょうね。

取材年月日:
2016年2月4日