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道央

苫小牧漁業協同組合女性部 部長  山口 加津子さん

浜の母さんが苫小牧のほっきを全国ブランドに

1950年生まれ、苫小牧市出身。4代続く漁師の娘として浜で育つ。20歳の時に結婚し、2年後、運送業を経営していた夫が漁師に転業。現在に至る。2016月1月の第61回全道青年・女性漁業者交流大会で、女性部の苫小牧産ほっきの消費拡大活動が北海道漁連会長賞を受賞。同年3月1日からの全国大会に臨む。

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きっかけ
 女性部の部長になって7年経ちます。この浜で生まれ育ち、ここで捕れる魚と貝が大好き。なかでもほっきは誰が食べても美味しいと自信を持っています。最近は手軽で安い食品が多いですが、食の安全や食文化を考えると、新鮮で美味しい食材をもっと多くの方に食べてほしい、そんな思いで、女性部が中心になってさまざまなイベントに出向き、苫小牧市のほっきをPRしてきました。苫小牧市は駅周辺の商店街がさびれ、まち全体が活気を失いつつあります。そんな時だからこそ「浜」が元気を出し、まちを盛り上げていきたいですね。
苦労
 女性部は現在28人。20代から60代まで幅広い年齢構成です。全道の女性部を見ても、若い世代が多い方だと思います。活動を全道、全国で展開しているので、かなり忙しいです。何かをやるときには、必ず会合を開いて、みんなで意見を出し合うようにしますが、場合によってはなかなか意見が出ないときもあります。私はあまり気にせずどんどんいこう、というタイプですが、仲間たちがそれぞれの個性や特技を活かして、部の運営に協力してくれるので本当に助かります。ここまで活動ができるのも仲間の協力があってこそです。
満足度
 私は「おせっかいなおばさん」でいたい、と思っています。漁協の漁師に「嫁さん、女性部につれておいで」といつも誘っているせいか、結婚して子どももいるのに「俺、かみさんいないから」と逃げる方もいますけどね。でも、何事も参加し、取り組んでみて面白さも楽しさも分かると思います。ほっきもそう。広島県でのイベントの時、ほっきを食べたことのない方たちばかりでしたが、目の前で焼いて「絶対に美味しいから」と勧めると、食べた方が「いやー、美味しかった」とリピーターになってくれました。自信を持って取り組めば結果は出る、と信じています。
これから
 今、計画しているのは、女性部で店を持とうということ。夢ではありません、必ず実現させます。これまでも、仲間とともに新メニューの開発や学校での食育活動に取り組んできましたが、店を持つことで、活動の幅が広がります。また、年をとって船を下りた漁師の方の働く場としても活用できます。新幹線が開業することで、北海道に大勢の観光客が来ることになります。各地で観光客を呼び込むための競争が盛んになると思いますが、苫小牧市も遅れてはなりません。特に北斗市の「ずーしーほっきー」には負けたくない!と思っています。
  • 山口 加津子さんイメージ1
  • 山口 加津子さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

昔と違って今は「おせっかいな人」が少なくなりました。物騒な世の中ですから、子育ては大変でしょう。でも、一人で悩んでも解決できないことがあります。周りには、私のようなおせっかいなおばさんが必ずいると思います。そんな人に誘われたときは、尻込みしないで参加してみて。出会いは必ず実を結ぶから。

取材年月日:
2016年2月20日