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道東

NAGI GRAPHICS グラフィックデザイナー 山本 唯 さん【別海町】

田舎でこそ需要がある!デザインで地域を元気に

1988年生まれ、別海町出身。札幌市内の専門学校卒業後、東京都内のセレクトショップで販売員として勤務。その後、札幌市内の広告代理店等に勤め、結婚を機に別海町へUターン。幼稚園の事務員として働きながら、2015年、夫と共に「NAGI GRAPHICS」を設立。

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きっかけ
 実家は酪農業でしたが、私はファッションへの憧れがあり、就職は東京都内のセレクトショップへ。ある日、店内のポップ広告を自作したのですが、それがすごく楽しくて…「グラフィックデザイナーになりたい!」と思うようになりました。それから札幌市で広告代理店等に勤務していましたが、別海町で漁師をしている夫と出会い結婚、地元にUターンしました。ここでデザインの仕事をする気はなかったのですが、2015年に町内で実施された滞在型テレワークの実証実験を受託した会社の方や、滞在されていた東京都の企業の方々からアドバイスをいただき、夫もデザインが得意だったこともあり、二人で起業しました。
苦労
 私は事務職兼グラフィックデザイナー、夫は漁業兼グラフィックデザイナーです。デザインは自宅でできる仕事なのですが、私たちが住んでいる地域はインターネットの接続環境が悪くて、お客様から画像データを受け取れなかったり、こちらで作成したデータを印刷会社に送れないことがあります。遠方のお客様と打ち合わせする時には、お客様から「スカイプで打ち合わせをしませんか」とご提案いただくこともありますが、スカイプも使えない状態です。市街地から離れた地域でも、ネット環境を整備してほしいと思います。
満足度
 別海町で開業したことで、地元の方々からご依頼をいただくことが多くなりました。お客様からは、「近くにいてくれたからイメージを伝えられて良かった」とご満足いただけて、嬉しく思っています。私たちも、デザインする際にはなるべく直接会ってお話を伺うようにしています。その方が、お客様の希望するイメージをより強く感じられるのです。近年では、母校である別海高校のポスターやパンフレットをデザインさせていただけたことが本当に嬉しく、地元に貢献できることにやりがいを感じています。
これから
 グラフィックデザインは、田舎ではあまり需要がないと思っていましたが、開業してみると意外と忙しく驚いています。田舎でこそ、需要があったのだと実感しました。今後は、地域のデザインにも関わっていきたいと思っているので、地元の特産物やお土産品のパッケージをデザインしてみたいですね。別海町は酪農家の方が多いので、牛乳のパッケージデザインでブランディングのお手伝いもしてみたい。今は第一子を出産したばかりですが、地元に私たちのデザインがあって、子どもに見てもらえる日が来るといいなと思っています。
  • 山本さんイメージ1
  • 山本さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

副業としてデザイン会社を立ち上げ、やっていけるか不安でしたが、デザインの仕事は在宅ワークが中心で時間の融通が利くので、他の仕事や子育てをしながらでもやっていけることがわかりました。デザインに興味のある方はぜひトライして、デザインで地域を元気にしませんか!

取材年月日:
2017年10月27日