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道央

農業、パン工房よしかわ 店主 吉川 由紀子 さん 【京極町】

パンを通じて人とつながり地域のコミュニティをつくる

1967年生まれ、札幌市出身。短大在学中に製粉会社が主催するパンコンテストで全国大会優秀賞(最年少)を受賞。病院の管理栄養士として就業。1993年、畑作農業を営む夫と結婚し京極町へ。得意のパン作りの腕を生かして2005年「パン工房よしかわ」をオープン。

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きっかけ
 パンづくり歴は年期が入っていますよ。何しろ、高校生の頃からですから。製粉会社主催のコンテストに、北海道代表として出場。2回目の挑戦で、全国大会優秀賞を受賞しました。料理をすることが大好きだったので、将来の夢は「調理人」。が、調理の世界は、まさしく「男社会」。周囲の心配やアドバイスを真摯に受け止め、地元の短大に進学し、栄養士の資格を取り就職、医療機関の栄養士としてキャリアを積み、管理栄養士の資格も取得しました…そしてその間も、実は毎日、職場から帰宅後、パンを焼いていたのですよ。そんな中、京極町で畑作農業を営む夫と知り合い、結婚することになりました。
苦労
 「家庭菜園もやったことがないのに農業ができるのか」と、両親には随分心配をかけ、反対もされました。でも、意外に私の性格には合っているのかもと思っていたみたいです。女性という視点でいうと、やはり家事をし、農業を手伝いながら、その上で自分のやりたいことをやる。そんな大変な中でいろいろな人と交流し、活動することに価値があると思っています。パン教室を続けてこられたのは、「頼まれるならパン教室をやって欲しい。農業は人を頼めばできるから」という夫の言葉でした。自分の楽しみでもあったので、まだ幼い娘3人を連れて町外や管外までパン教室や講演会に出かけていったこともあります。
満足度
 今はパン教室が中心で、管内全域から参加者がいます。パン教室では、皆さんとパン作りをすることは勿論ですが、私の手料理を振る舞い、ここで採れる野菜の良さを知ってもらったりもしています。パン教室の参加者にはジャガイモなどの収穫体験もご案内しており、他からこの地域に転入なさり、農作業の経験の無い方もこの収穫体験に参加され、土に触れ、楽しんでいていただくことで農業を知ってもらうきっかけにもなっているのかなと思います。また、自分で焼いたパンを地域のみなさんが収穫した野菜などと物々交換したりして、我が家は地域の皆さんの交流の場にもなっているのかなとも思います。
これから
 私にとって、パンづくりはもはや生活の一部です。特別なことではないのです、年期が入っていますので。私はパンを名刺代わりにこれからもパンと歩いて行くのかな?最近は、修学旅行生の体験学習や民泊も受け入れています。農業に関わる女性として、ここで収穫したもののおいしさ、そして農業を都市に住む人や若い世代に伝えていけたらと思っています。個人的なことなのですが、最近はフルマラソンに挑戦しており、先日も北海道マラソンを完走!目標は全国各地で開催されるフルマラソンの大会を全て完走することです。健康は、パンづくり・全ての基本ですよ!
  • 吉川さんイメージ1
  • 吉川さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

「これをやりたい!」と思う瞬間が自分に訪れたら、慌てず急がず、一旦立ち止まり、まずはとことん考えてから行動してください。「これでいい。」と思わず、自分に多少の負荷をかける、そんな気構えも大切なこと。そして、交流を持つこと。新しい世界を発見します。

 

取材年月日:
2016年9月9日